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ヒューマンストーリー
弱者のために粘り強い対話で薬害被害者と国をつなぐ-社会的弱者の痛みに寄り添い長年の問題を解決-
4年前、あきのは厚生労働省の疾病対策課に出向する。最初に担当したのが薬害エイズ問題だった。国が患者団体の主張をすべて受け入れる形で和解して10年が過ぎていた。歳月を経ても、分かり合えない患者団体、医療機関、厚労省の三者……。問題は山積し、解決への進展が見られない。だが、あきのには三者それぞれの気持ちが理解できた。
アメリカ留学時代、あきのは自らの病気を治療するために服用した薬によって肝炎を患った経験がある。体が重く、這うようにして研究室に通った。薬剤性肝炎の苦しみを経験したあきのは、患者団体の痛みが分かった。
全国各地で開催された解決への話し合いは壮絶を極めた。だが、あきのは、ひたすら患者団体との交渉の場に出向き、粘り強く語らい、三者の心をつないでいった。その結果、薬害エイズの患者が運営する日本初の「エイズ検査センター」の設置が決まるなど、新たな展望が開けてきた。
苦しみと闘う”人”と”国”をつなぐため、あきのは今、立ち上がった。